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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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グーの巻

スーパー銭湯でサウナ

い〜い湯だな ハハン

今日はぼくが前庭疾患にかかってから75日目
例の75日理論によって 今日がぼくの前庭疾患完治の日 ということになる

ま 詳しいことは 
過去の「人の噂も75日」並びに「獲らぬヒグマの」をみてね

で 完治したのか?というと 
それが なんと 完治したのだ
もうフラフラもヨロヨロもしない 
だから 「ヨロちゃん」の汚名も返上した
やっぱり75日理論は正しかった  ということになる

もし これから前庭疾患にかかるワンちゃんがいたら
とにかく75日 じっと我慢の子になっていてね
そうすれば なんとかなるから

という ぼくの病気完治祝いを記念して
ご主人がスーパー銭湯なるものに連れて行ってくれた

生まれて初めて訪れたスーパー銭湯

今のような家庭風呂が当たり前になった時代に銭湯なんて流行るものか?
なんて思っていたけど
これが結構大流行なんだなあ

まだお天道さまが高く登っている昼日中から 大勢の人間が押しかけている
「こんなに暇人がいるんだ」
ここに来ている人たちには この時間には他の大勢の人達はまだ仕事をしているというのに
自分だけがこんな所でのんびり湯に浸かっているのは申し訳ない という罪悪感は全く無いらしい

ぼくは 他の多くの犬達はまだ銭湯なんて行ったことがないはずなのに
ぼくだけが来させてもらって申し訳ない という罪悪感が多少はあったけど
まあ そんな気遣いばかりしてちゃこの世の中は渡っちゃいかれない とばかりに
ザブンとお湯に飛び込んだ

もちろん マナーどおりに最初はかけ湯をしてきれいに洗ってからのことだけど
それでもお湯の上にプカプカと白い毛が浮いちゃったのは ゴメンしてもらおう

「どうだ早太郎 気持ちがいいだろう」 とご主人の声

「うん ぼくもみんなみたいに頭の上にタオルを載せたいんだけど」

「また生意気言って  お前は頭よりタオルが大きいから顔まで隠れちゃうぞ」

「そうか じゃあ 泳いでもイイ?」

「ダメ ほら 湯船では泳がないで下さい と書いてあるだろ」

なるほど スーパー銭湯という所は結構マナーというかルールというか規則が厳しい所だ

「他にはどんな規則があるの?」

「他にはな 浴槽にタオルを漬けない 飲酒して入らない とか 洗い場の場所取り禁止
 それから 入れ墨おことわり とか 女湯を覗かない とかかな」

「わかった   じゃあ 吠えてもイイ?」

「吠える? ほえちゃダメだろ 書いてないけど常識として」

「やっぱりダメか」  
ほんとはのんびり湯に浸かって遠吠えしたかったんだけど・・・

その後 またまた生まれて初めてのサウナに入ることになったぼく
地獄と天国を味わうことになるんだけど
それは次回のお楽しみ〜

地獄のち天国

初めてスーパー銭湯に連れて行ってもらったぼく

湯船の中で遠吠えしたいというぼくの願いが叶えられず
ちょっと残念な思いをしていたら

「サウナに入ってみるか?」とのお誘いを受けた

「うん 入る 入る」
とにかく なんでもしたがりのぼくは 喜んでオッケー

当然 入る前には「サウナをご利用のお客様へ」という注意書きを読む

なるほど

◎濡れたままで入らないで下さい (ブルブルしてやったら後ろの人が嫌な顔をした)

◎寝転ばないで下さい  (じゃあ伏せでもするか)

◎中でヒゲソリはしないで下さい  (どれがヒゲか解かんないんだけど)

◎高血圧、心臓病、妊娠中の方はご遠慮下さい (犬はダメとは書いてないな)

とう事で マナーを守る事を約束してサウナに入った

一歩中に入ってびっくり仰天
暑い う〜ん 暑いというより熱い
なにコレ
とりあえず お座りしたけど 全然気持ちよくない

周りを見てみると みんな 汗をダラダラ流して苦しがっている
だれもニコニコ笑って気持ちよさそうにしている人はいない

となりにいるご主人もご多分に漏れず ただ暑さを我慢しているのみ

アホらしくなったから 
「ぼく ちっとも気持ちよくないからもう出るよ」
というと
「待て待て 早まるな そんなにスグ出たらサウナの良さが判らんぞ」 との声

仕方ないなあ もうちょっと我慢してみるか

でもね 人間はダラダラ汗をかくことができるけど
ぼくは犬だからね そんなに汗が出ない
なんとか体温調節をするためには 舌を出してハアハアやるしかない

でも ぼくのハアハアだって限度がある
みんなは裸でいるのに ぼくだけは例の毛皮にくるまってるんだからね

必死で頑張ってると 段々 頭が朦朧としてきた
病気の全快祝に連れてきてもらったのに 病気の時よりも苦しい

フラ〜 としているぼくを見て
「よし 出るぞ!」 とご主人の声

助かった〜

ヘタりそうになりながらサウナか出たぼくを呼び寄せたご主人
ぼくの頭からザブ〜ンと冷水を浴びせかけた

そして なんと ぼくを水風呂の中に放り込んだのだ
フエ〜 
う〜ん なんとも言えぬ気分
ボ〜っとしていた頭が急にシャキッとなって
じわ〜っとした快感が全身を包む

これだ これが幸せっていうやつだ

一旦地獄に突き落とされた後で急にその苦痛から解放された時の快感
これを幸せと呼ばずになんとする

我慢した後のオシッコの快感とどこか似ている

「どうだ早太郎 気持ちいいだろ」 得意顔のご主人に

「うん オシッコしたみたいな感じ」 と素直にうなづいた

「なに! おまえオシッコしたのか! だ ダメだぞこんな所で
まあ でも しちゃったものならしょうが無い 誰にも言うなよ!」

(オシッコなんかしてないのに)

この後 2回ほどサウナと冷水浴を繰り返して
打たせ湯にもあたり 電気風呂で凝りをほぐし 充分にスーパー銭湯とサウナを満喫した

帰りがけには うちわを片手に 買ってもらったタコ焼きを頬張りながら
夕暮れ時の涼風に白毛をなびかせ 意気揚々と帰宅したのであった



いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!