ぼくの仕事はただひとつ
我が家のセキュリティ部門統括責任者
吉田沙保里さんの属するセキュリティ部門とはちと違うけど
まあセキュリティということでいえば似たり寄ったりってとこかな
彼女は霊長類最強とか云われているけど
ぼくだって霊犬早太郎の末裔と云われているんだから
これも似たり寄ったりといえる(だろうか?)
でも最近はそのセキュリティ能力を示すチャンスにめぐまれていない
昔は 猫くんとかハクビシン君なんかが時々ぼくの警戒エリアに不法侵入してきたから
それ相応の成果をあげることもできたんだけど
このところ平和が続いているおかげでぼくの存在意義が希薄になってきたような気がする
ご主人のぼくを見る目も
なんとなく 「この役立たずの無駄飯食いが・・」
と言っているように感じるのは気のせいなのか
こうなると波風の立たない毎日が少しつまらなくなって
江湖多風波 となるを期待するようになる
これって危険な感情なの?
さて ぼくと似たような思いをもっているのではないかと推察するのが
海上自衛隊くん
陸の方は地震災害やら御嶽山の噴火やらでその活躍も目立つんだけど
海の方は波静かとは言えないまでも海上保安庁扱いに留まってるんで
あんまり新聞紙上やテレビ画面を飾るようなことはない
ぼくと同じように「存在を示すチャンスが欲しい」願望があるのではとの危惧を持ちつつも
心配やら同情やら複雑な気持ちで見ているのはぼくだけなんだろうか
海自くん 活躍する場面がなくっても それはそれでいいんだよ
強そうな恰好をしていてくれれば それだけで充分役にはたってるんだから
それにしても 海上自衛隊という名称 略称はJMSDF
なぜJMSDFかって言うと 英語で Japan Maritime Self-Defense Forceだから
セキュリティじゃなくてディフェンス担当らしい(まあ どう違うかよくわかんないけど)
Forceとは力、武力、軍隊などの意味だって言うんだけど
日本は国際紛争を解決するために武力の行使はしないんだってさ
でもねえ 武力ってのは「行使することがあるぞ」と脅かすためにあるんでしょ
ぼくの牙だって「紀州犬ってやつは時々ガブっと噛み付くからいやになっちゃう」
と思わせているから 泥棒もぼくを見たら不法侵入するのをためらう訳だから
もし牙がなくて「紀州犬なんて絶対に噛まないから大丈夫」なんて思われようものなら
即刻セキュリティ部門統括責任者の地位も明け渡さなくちゃならない
問題は第9条ってやつらしいけど
ぼくが犬の第9条を作るとしたら こうなる
「武力による威嚇又は武力の行使は我が家を守るためなら躊躇しないから注意してね」
ぼくが我が家の庭を守るから 海自くん 海の護りは頼んだよ!
日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね ワンワン!