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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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グーの巻

ぼくはキリギリス

歓楽の限りを尽くしたい と つぶやいたぼくに
ご主人は「先立つモノが・・」とつぶやいた

でも 先立つモノがあった漢の武帝も
歓楽極まりて哀情多し と つぶやいたとか

かつて 童話の中でも 
キリギリス君は歓楽の限りを尽くし
冬になって アリさんにペコペコしなきゃいけなくなった
労働と貯蓄の大切さを世界中の子供におしえてくれた名作ではある

でも
あの童話の中では キリギリス君も反省をしたように見えるけど
きっと彼は いや彼の子どもやずうっと先の子孫に至るまで
あの時と同じように 夏になれば遊び呆けていたはず

なぜならば 

「夏休みの宿題DNA」が 脈々と受け継がれているから
では
「夏休みの宿題DNA」とは

ほら 
夏休みの宿題がでると
さっさと宿題を片付けなければ気が済まない というタイプと
最後まで宿題を残しておかないと気が済まない という二つのタイプに分かれるでしょ

まあ その中間というタイプもあるかもしれないけど
それでも どちらに近いかっていうことで無理やり二つに分類できる

前者を「宿題片付けタイプ」と呼ぶと その代表は やっぱりアリさん だよね
後者を「宿題なげやりタイプ」と呼べばは 当然 キリギリス君の名前があがる

さて 教訓的には 「宿題片付けタイプ」のほうがお利口さんということになっているけど
「宿題なげやりタイプ」だって 決してお馬鹿さんだという訳ではない
なげやりにするには それなりの理由がある

つまり 夏休みの宿題に関して言えば
宿題をやってから遊ぶか
遊んでから宿題をするか のどちらを選ぶかという問題なんだけど

前者は どちみちやらなくちゃいけないもんだったら 
早くやっちまったほうが気が楽だ という考え方

後者は ひょっとしたら ”やらなくてもいい事態”になるかもしれないから
出来るだけ 楽しいことを先にやって 嫌なことは後に延ばそう という考え方

アリさんも キリギリス君も それぞれの考え方がそれぞれの種の保存に役立って来たから
これまでこの地球上に存続できた

なげやりタイプのアリ というのも 過去には居たには居たんだろうけど 
やっぱり環境に適応できずに 彼らは滅んでしまい 片付けタイプのアリさんだけが残った

キリギリス君もまた然り

人間だって同じこと
なげやりタイプの方が環境に適応できた地域や時代が有ったに違いない

そういう環境では 片付けタイプは滅んで なげやりタイプが生き延びた
だから なげやりタイプのDNAも脈々と受け継がれてきたわけ
たとえ童話では 散々こきおろされてもね 
 
と ここまでなげやりタイプを弁護するからには 
そう やっぱり ぼくも なげやりタイプなんだよね

狩猟民族(犬族?)にはこのタイプが多い

ところで うちのご主人は 完全に片付けタイプ
なんでも先にやっちゃわないと落ち着かないんだってさ

庭の落ち葉の掃除はぼくの係なんだけど
ご主人ったら いつも「さっさと片付けろ」ってうるさいんだよ

ご主人の考え方も それはそれで認めるからさあ
ぼくの事だってほっといてくれないかな

落ち葉なんて いくら掃除したって 強風が吹いたらまた元通りだしさ
そのうち 誰かが見かねて掃除してくれるかもしれないでしょ

明日できることは今日するな 明日は明日の風が吹く



いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!