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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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グーの巻

丈山苑のサトちゃん

「我が家で みんながお米のご飯を食べているのに ぼくだけがドックフード」というドッグフード問題
あれは 深く考えないことにした

まあ 「犬はドッグフード」という意見にも それなりの根拠はあるみたいなのでね・・
「一人で勝手に拗ねるのは止めておこう」 という大人の判断なわけ

気晴らしに どっかに出かけよう と 思い立ち
愛知県安城市にある「丈山苑」に行ってみた

風流をこよなく愛するぼくとしては まあまあ気に入ったんだけど

ふと インフルエンザ対策を忘れていたのに気がついた

そうだ! 流行期間は人混みをさけなければいけなかったんだ

そう気がついて あたりを見わたすと
あっちこちでゴホゴホいってる人がやけに多い

そうなると どの人もインフルエンザに感染しているような気がして
「隔離 殺処分」を恐れるぼくは
ウィルスの巣にでもまぎれこんだようで はなはだ 居心地が悪い

あわてて 庭に飛び出して新鮮な空気を吸おうとしたら

「ちょっと ちょっと」

振り向けば ぼくを呼んでる奴がいた


どこかで見かけたような気がするが

「なに? ぼくに用?」
「用があるから呼んだんだよ」
「だから なに? 今はそれどころじゃないんだよ」

「インフルエンザの心配をしているわけでしょ?」
「そうだよ」

「じゃあ 心配は要らないよ」
「どうして?」

「馬鹿は風邪ひかないもん」
「なに! かみつくぞ ワンワン」

「まあまあ 冗談 冗談 そう怒らないでよ イイものあげるから」
(以前 こんな展開でiPhoneをもらったことが有るぼく ちょっとワクワク)
「なに くれるの?」

「まあまあ とりあえず ぼくんちにおいでよ 帰りにお土産あげるからさ」

ということで なにが貰えるんだろうと期待しながら 後についていくことにした

着いたのはここだった。


サトちゃんハウス

丈山苑でふと出会ったあのゾウ君に連れられて
たどり着いたのは  なんと 
サトちゃんハウス

やっと思いだしたよ
近所の薬屋さんの前で 毎日おんなじ顔して立っている
あの ちびゾウ サトちゃんじゃないか

たまに いたずら小僧に落書きされたり
鼻の頭やおでこが欠けたり ペンキがはげてるのも見たことが有るけど
でも こんなところに 秘密の隠れ家が有るとはね
 しらなかったなあ

「サトちゃんだったんだね」
「そうだよ わからなかった?」

「だって 薬屋さんで会ったら判るんだけど あんな所ではね
  でも どうして あんな所にいたの?」

「ちょっと 営業でね  
  風邪のひきかけの人を探して お店に誘導する仕事だったんだけど
    どうも 人間とおはなしするのはイヤだし それにぼく 営業向きじゃないんだ」

「ふ〜ん で どうしてぼくに話しかけたの?」
「ぴ〜んときたんだ  友達になれそうだって」

「ぼくは なにかくれるというんで ついてきたんだよ」
「まあ まあ そう焦らずに   そうだ妹を紹介するから
   お〜い サトコ こっちにおいで」

きたきた 薬屋さんでよく見かけるピンクのサトコちゃん 結構可愛い

「こっちが 今日のお客さんだよ  ご挨拶しなさい」

「わ〜 カッコいい  白戸次郎さんでしょ?」
「ちがう ちがう 紀州犬の早ちゃんだって」
「なんだ 違うの どうりでちょっと薄汚れていると思った」

ちょっと ちょっと それを言われるとつらいなあ 
こりゃ なにか かっこいい事を言わないといけないと思ったぼく

「あのね ぼくなんかね ウィスキーだって飲めるんだぞ」
「まあ 私 酔っぱらいはキライなの」

「ぼくなんかね 片足で立ちションできるんだぞ」
「さいてー」

「あのね ぼくなんか ぼくなんかねえ・・・」
自分でも どんどん深みにハマり込んでいく気がする

ちょっと しらけムードが漂った所で  サトちゃんが 助け舟を出してくれた

「早ちゃんはね おまえの作ったお菓子が食べたいんだってさ」

「え! 本当 わたしのお菓子が食べたいの?」
「う・ うん そう」

「わ〜 うれしい すぐに持ってくるね」

「サトコはね 最近お菓子作りにこってるんだけど
  ぼくだけじゃや とても食べきれないし 
   ほら うちは薬屋なんで お菓子を置いておくわけにもいかないでしょ
    できれば まずくっても 美味しいといってくれると有難いんだけど」

ふーん 結構兄妹思いなんだね サトちゃんは
なんて思ってる間に もうどんどん お菓子が運ばれてきた

「早ちゃん さっきはゴメンナサイ さあ どんどん食べてね」

クッキー、ケーキ、まんじゅう、チョコレート・・
えっ チョコレート?

チョコレートって 犬が食べちゃダメってやつでは?
ま いいか これも人助けだし (人じゃないって? じゃあゾウ助け)

思い切り 食べてやった 結構美味しかった
ちょっと 薬の味がしたけどね(あまりものの薬なんかを放り込んでるわけじゃ??)

「あ〜 美味しかった! サトコちゃんはお菓子作りの達人だね」
などとおべんちゃらも言えるようになった

「ありがとう わたし 早ちゃん 大好き!」
 
て・て・照れるなあ

それから3人で かくれんぼしたり ゲームをしたりして楽しく遊んだ

時間の立つのは早いもので あっという間にお別れの時が来た
楽しいことの後の別れは愁いがただよう

「早ちゃん 楽しい時間をありがとう
  そうだ そうだ お土産を用意してあるんだよ
   ほら こっちの大きい箱と そっちの小さい箱 どっちがいい?」

きたきた  よくあるやつだな  いじわるじいさんがひっかかったワナ

ここは 当然大きい奴 ではなくて 小さい奴が正解 のはずなんだけど・・
だけど サトちゃんが そんな引っ掛けするかなあ

う〜ん なやむなあ
 
「え〜っと 小さいやつ!」

サトコちゃんが残念そうな声を出した

「あら 早ちゃん 残念ね 大きい方には私のお菓子がいっぱい入っていたのに
  小さいのには 風邪薬しか入ってないのよ」

ぼくは 内心ホッとしたけど いかにも残念そうな顔つきでお礼を言い
とりえず もらった風邪薬を一本飲み (インフルエンザにも効くかなあ) 
またの再会を約束して 帰りの途についた

「また 来てね〜」
暗い夜道に 背中から別れを惜しむ二人の声が いつまでも響いていた

いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!