変なところで狛ちゃんと獅子くんに出会った
「やあやあ お二人さん 相変わらずいつも一緒にいるね」
「うん 一応ぼくたちはペアで成り立ってるんで しょうが無いんだ」
「ふ〜ん で どっちが狛ちゃんで どっちが獅子くんなの」
「やだなあ 早ちゃんは忘れちゃったの? 角があるのが狛犬だよ」
「ああ あったあった ちぃちゃいやつが じゃあ左が狛ちゃんで 右が獅子くん」
「そうだよ そいで〜 狛のほうが口を閉じてて 獅子のほうは口を開けてるわけ」
「どうして?」
「どうしてだか知らないけど 昔から決まっとる」
「まあ どうでもいいけど いつまでここに座ってるの?」
「いつまでかなあ 誰かが もういいよ って言ってくれるまでかなあ」
「じゃあ ぼくが言ってあげようか」
「うん 言って 言って」
「もういいよ」
かくて 長い長い呪縛から解き放たれた二人?と一緒に公園に遊びに出かけた
公園では子供たちが鬼ごっこ遊びをしている
さっそく ぼくたちも鬼ごっこをすることにした
じゃんけんで負けたぼくが鬼になることになった
「もういいかい」
「ま〜だだよ」 (大きな声)
「もういいかい」
「ま〜だだよ」 (小さな声)
「もういいかい」
シ〜ン
「もういいかい」
シ〜ン
返事が聞こえなくなってから かなりの時間が経った
ちょっとお だれか もういいよ って言ってよ!
(自分で作り出した呪縛によって身動きできなくなったぼく
人間界にも こんな人が大勢いるのを知っている)
日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね ワンワン!