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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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グーの巻

分相応

ぼくがいつも腹ペコ犬だってことは周知の事実 だとは思うんだけれど
どんなに腹ペコ犬でも 毎日毎日ドッグフードだけでは物足りるはずはない

だからご主人に言ってやった

「ねえ ねえ もっと美味しいごはんを食べさせてよ」
「なに いつも美味しいものを食べさせてやってるだろ」
「もっともっと美味しいやつ ほら テレビでもやってたけど 毎日ビフテキを食べてる犬がいるらしいよ」
「バカ 世の中には 分相応ってものがあるんだぞ」

は? なに? 分相応って?
早速ぐぐってみると
分相応=その人の能力や地位にふさわしいこと
となっている

ぼくは人じゃなくて犬だけど まあそれは置いておいて
つまり ぼくの能力や地位にふさわしいごはんということかな

「じゃあ ビフテキだろ」 といいたいところだけど
ぼくのご主人が毎日ビフテキを食べているかというと そうじゃない
朝はメザシ2匹に味噌汁とタクワン(土光さんみたいだな)
昼はインスタントラーメン(みじめだなあ)
夜は野菜炒めと福神漬けで一杯やる程度の生活(わびしいなあ)
そこにぼくだけビフテキってわけにはいかないよね 流石に

(ここでビフテキについて一言:
今の若い人には聞き慣れない言葉らしいけど まあビーフステーキの略だと思ってもらってよろしい  今はレストランのメニューにも載っていないけど 昔は 長嶋はビフテキ食べてホームラン という文句の入ったカルタも有ったぐらいで 貧乏人には憧れの食事だったんだからね)

しかし ぼくが急に大金持ちになったらどうだろう
ある日観音様が夢に現れてこういう
「早太郎 明日から毎日100万円つかえるようにしてあげるからお腹いっぱい美味しいものを食べなさい しかし絶対に毎日必ず100万円を使い切るようにしないといけないよ  そうでないと一巻の終わりにしちゃうから」

最後の一巻の終わりという言葉が気になるけど
(ここでまた解説:一巻の終わりとは ハイそれまでよ ということで死を意味する らしい)
毎日100万かあ そりゃビフテキ食えるなあ
ということで 早速 レストランで食べたらいくらかかるのか調べてみる
まあ ぼくの体格からすれば朝夕二回それぞれ200g程度でいいだろう
で 200gのビフテキ というメニューが無いので200gのサーロインステーキの値段はというと
いきなりステーキでは2,000円/1食
あさくまでは5,000円/1食
松阪牛専門店となると15,000円/1食 ぐらいらしい

ということは 毎日松阪牛のサーロインステーキを食べても
一日3万円しかかからない
ちょっとちょっと〜 
100万円使い切らなきゃいけないのに97万円も余っちゃう
え〜っ 一巻の終わりになっちゃうの
そりゃ 困る 困る

それに毎日サーロインステーキではね 
いくら肉好きなぼくと雖も 時々はお茶漬けや猫まんまも食べたいし
第一 緑黄色野菜も摂らないと体に悪いでしょ
それにさ 大きな声では言えないけど スマックのすき焼き味(ぼくの主食) は結構好きなんだよね

う〜ん 困った
ぼくが悩んでたら となりにいたご主人が声をかけてきた

「その97万円 ぼくにくれないかな」

「だけど 使い切らないと一巻の終わりだよ」

「うーん 無理かなあ」

「そりゃ無理でしょ 人には分相応ってものがあるんだからね」

「だよね ガチョ〜ん」



いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!