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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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チョキの巻

義朝の木太刀

「無念、我に木の太刀一本でもあればむざむざと討たれはせぬものを・・」
ご存知 源義朝が家来の裏切りにあって入浴中に襲われた際に叫んだと言われる言葉

義朝さん 知ってるよね
ほら牛若丸の義経さんや鎌倉幕府を開いた頼朝さんのお父さん
平治の乱で平清盛なんかに破れて知多半島まで逃げてきた
家来筋の長田親子がそれをかくまうふりをして
「まあまあ ここまでくればもう安心でごぜえます 
 しばらくはここで英気を養って
 東国に戻られれば もうこっちのものでさあ
 早速お風呂を沸かしましたんで とにかく旅の疲れをおとりくだせえ」
と湯殿に案内し 義朝が安心して湯船に浸かったのを見計らって
屈強な武者たちが数人で切りかかったと言う
その時に 叫んだのがあの言葉ってわけ
(と ちょっと博識ぶりをひけらかす)

剛勇を持って鳴る義朝さんだから
あるいは本当に木太刀があったら襲撃者を返り討ちにしていたかもしれないけど
まあ せっかく希望を述べるんなら 木太刀ではなく本物の刀とか槍とか鉄砲のほうが良かったんじゃないのかなあ
え! 鉄砲はまだない? そう そんなに古い時代なんだこの話は
(と 無知をさらけだす)

ひけらかしたり さらけだしたり ぼくも大変なんだけど
まあ 細かいことは置いておいて
とにかく義朝さんが「木太刀一本なりとも・・」と恨みを残して亡くなったもんだから
野間大坊というお寺にある義朝さんのお墓には木太刀がいっぱい供えられている
「ほら 義朝さん ここに木太刀をお供えするから恨みを忘れて成仏してね」
っていう意味なんだろうね

その義朝さんのお墓ってのがこれ


ほら真ん中の石塔墓の周囲にいっぱいあるでしょ木片が

木片はあるみたいだけど木太刀は無いぞ
とつっこまれる覚悟はしていたんだけど
そう これが木太刀代わりの木片なの

この木片が(失礼 木太刀が)お墓の前の売店で一本500円で売ってるわけ
それを参拝に来た人が購入し いろいろな文句を書いてお供えするってシステムなの

さあ あなたならその木片になんて書く
あなたな~らどうする~ あなたな~らどうする~ 
義朝さんの霊を慰めるためなら
「南無阿弥陀仏」とか「怨霊退散」とか「成仏祈願」とか書きそうなものでしょ

でもね 実際にかいてあるのは
「家内安全」とか「健康長寿」とか「合格祈願」
中には 「○○さんと結婚できますように」なんてのもある

これには地下の義朝さんもびっくりでしょ
「こまっちゃうな~ お願いされたって」 ってことになる
まあお賽銭代わりに500円払った人の気持を考えるとわからないこともないけど・・

ここで一句

墓参り 願掛け帰る 野間大坊

もういっちょう

この木太刀 百本あっても 役立たず

いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!