本文へスキップ

紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

紀州犬・早太郎が作ったホームページは     こちら

チョキの巻

ぼくのヴィーナス(ルーブル彫刻美術館)


犬だって芸術を解する心はある

美しいものは美しい
(美味しいものは美味しい)

しのざきみわよりも桜庭ななみの方が美しいと思うし
ふなっしーよりもケンタッキーの方が美味しいと思う

でも ご主人からはいつも
「お前には芸術は解らないだろうなあ」と言われている

そう言われればさすがに悔しい

ということで芸術の都 花の都 パリのルーブル美術館に行くことにした

凄いでしょ 泣く子も黙る あのルーブルだよ

そこでのお目当ては なんといっても ミロのヴィーナス
両手がないくせに
「美の極致」とか「彫刻史上最大の傑作」とも言われている

さて 目的はミロのヴィーナスを鑑賞してぼくの芸術的素養を一段とアップする事に決まったんだけど
どうも 行く手段が思いつかない

以前マチュピチュに行こうとして航空会社から相手にされなかった痛い経験もあるし
ここは頼りなくても やっぱりご主人にお願いすることにした

「ねえねえ ミロのヴィーナスを見に連れてって」

「はあ? ミロのヴィーナス? なんのために?」

「だから〜 ぼくにも芸術が解るってことを教えてあげるからさ〜」

「どうしても見たいのか?」 と困り顔のご主人

「どうしても見たい 見たい」 と盛んに尻尾をふるぼく

尻尾ふり犬と地頭には勝てぬ というわけで
ついにご主人もしぶしぶと承諾してくれた

さっそく ぼくを車に載せて いざルーブルに出発!

----途中の行程は省略----

「着いたぞ」という言葉で 車から降り立ったぼく
目の前には 夢にまで見たルーブル美術館

でもね〜 ここってパリじゃないよね 
だって山の中だし・・・飛行機にも乗ってないし

でも目の前には「ルーブル美術館」の看板が! 
と思ってよく見ると
正しくは 「ルーブル彫刻美術館」と書いてある

「あれっ ここはルーブル美術館じゃないよね」と文句をいうぼくに

「まあ まあ 犬のくせに細かいことにこだわるな
 ミロのヴィーナスはちゃんとあるんだから」

と さっさと入場料を払って中に入るご主人
しかたなくぼくもその後について中に入る

ツタンカーメンの黄金のマスクがお出迎えをしてくれて
巨大な千手観音像が鎮座する吹き抜けホールを中心にして
いろんな彫刻がところ狭しと並んでいる

そして おもむろに視線を右手に移してみれば 
なんということでしょう(before afterの見過ぎか)
そこにはお目当てのミロのヴィーナスが





う〜ん なるへそ
さすがにミロのヴィーナス
やっぱりしのざきみわよりも美しい

ミロのヴィーナスの周りをぐるぐる廻りながら
思いっきり 美の世界を堪能した
(ついでにオシッコもチビッた)

「どうだ早太郎 満足したか?」

「うん お腹すいた」

じゃあ ということで
帰りがけに近くにあった「みやた」というお店でカキフライ定食も堪能した



後で聞いた話によると
あの「ルーブル彫刻美術館」はパリのルーブル美術館にある本物の彫刻から
直接型取りして複製したレプリカが展示されているんだという

なあ〜んだ とすこしがっかりしたけど

どうせご主人もぼくも(そして殆どの人も)本物とレプリカの見分けなんてつかないし
美味しいカキフライにもありつけた訳だし
芸術家気分もお腹も満たされて 久しぶりに満足した一日だった

ここで一句

ヴィーナスも 食べたかったろ カキフライ



いちごぶらんとさがった

   

トップに戻るボタン

随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!