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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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チョキの巻

蘇民将来ヨロピク(津島神社)


中東あたりで人質事件が起きたり
名古屋あたりで女子大生が凶行におよんだり
なにやら最近 物騒なニュースばかりが飛び込んでくる

まあ いろいろなニュースに接するたびに
ぼくにもいろいろな感想はあるんだけど
今日の晩ゴハンはなにか というのが一番の関心事であることには変わりはない

人間は 衣食足りて礼節を知る らしいけど
ぼくは (衣は関係ないから) 食が足りないとニュースの感想どころではない

なんとか昨夜は美味しいおでん(の残り)にありつけたから
今朝のぼくは「おでん足りてニュースにも関心を持つ犬」になっている

さて 物騒なニュースに接して ぼくが考えたことは

「なんとか ぼくにだけは災いが及びませんように」 ってこと

え! なんたるエゴイストかって?
ま 人間だっておんなじでしょ 結局は我が身が可愛いんだから

と言うことで エゴイストのぼくは愛知県の津島神社に「災い封じ」のお願いに行ってきた

津島神社ってのは須佐之男命を祀っている神社で
あの織田信長も見物したという天王祭でも有名なところ

じゃあ その天王ってのはなにかというと 牛頭天王 と言うことらしい
で 牛頭天王とはなにかというと どうやら薬師如来が姿を変えたものだという
「それならお寺じゃん」 ということになるけど
そこが日本のすごいことろで 仏教も神道も一緒にしちゃう
「神仏習合」思想により「牛頭天王は須佐之男命なり」ということになったらしい

言ってみれば「成吉思汗は義経なり」と似たようなもんだけど
ぼくに言わせれば こっちの方はかなり無理がある

だって 須佐之男命といえばあの暴れん坊将軍よりもひどい暴れん坊で
機織り部屋に皮をはいだ馬を投げ込んで高天原から追放された神さまでしょ
どうしたって薬師如来が姿を変えた牛頭天王とはつながらないような気がするけど

まあしかし 厄除けに来たぼくとしては そんな事にこだわってもいられない
なにせ 「ぼくにだけ災いが及ばなければそれでいい」 んだから

とにかく拝殿に行って「ヨロピク」とお願いしてから
となりにあるお札の販売所を覗いてみた



あるある いろんなお札が売られている
紙や木でできたお札や お守り袋 金属製のお守りキーホルダーなんかもある
ふと 一番端っこに こけしみたいなやつを見つけた

なんだろうと思って巫女さんの格好をした販売員のお姉さんに聞くと
それは「蘇民将来護符」なんだと言う

なんでもその昔 牛頭天王(つまり須佐之男命ね)が旅をしている時に
一夜の宿を借りたいと訪れた家で 
ほんとは裕福なくせに貧しいふりをされて 泊めるのを断られてしまった
それに引き換え 貧しい兄(これが蘇民将来)は泊めて丁寧におもてなしをした

この出来事をもって牛頭天王は 自分に冷たくした一族を滅ぼし
自分に優しくした蘇民将来の一族だけを繁栄させ
将来にわたって蘇民将来の末裔であれば助けてやるぞと約束した らしい

よって さきほどの護符は 
「自分は蘇民将来の末裔なんでよろしくお頼み申します」という証なんだという

なるほど なるほど
たった一晩泊めなかったというだけで一族みんな滅ぼしたというのは
なんとも牛頭天皇=須佐之男命らしいエピソード

まさに「ほかはどうなっても構わないから ぼくだけはヨロピク」というぼくの願いにピッタリの護符

さっそく購入しようと値段を聞いてビックリ 紙のお札が3つも買えるお値段
「ちょ ちょっと 財布を忘れてきたから また後で来るね」と言い訳して退散する

お家に帰ってから 自分で「蘇民将来子孫之飼犬也」と書いた紙を小屋の入り口に貼り付けた
これできっと アイシルや19歳女学生からのお誘いも来ないはず  
メデタシメデタシ


いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!