夏の月 御油より出でて 赤坂や
なんのこっちゃ と思われるかもしれないけど
これは かの 松尾芭蕉という俳句の大先生の傑作
らしい
御油? 醤油なら知ってるけど
油の尊称かな 最近石油価格が高騰してるから
赤坂? 赤坂〜表参道〜濡れて青山通り〜
の あの東京の赤坂?
赤坂芸者と高級料亭で有名なとこね
政治家の先生がよく使う
と 此の程度の知識では あの句は理解できない
たとえ理解できなくても
もし入学試験で「この句の解釈を述べよ」
なんて問題が出ちゃったら
無理やり 答えをひねり出すよりしょうがない
そこで こんな珍答もでる
「夏の月が御油山から登って赤坂山にしずむ情景がなんとも言えぬ旅情をかもしだしている」
「赤坂の料亭で脇に置いてある油皿に夏の月が映っているのがなんとも言えぬ風情であった」
なかなか考えてあるけれども 二人共 桜散る ことになる
そもそも此の俳句は 東海道五十三次の宿場町に御油宿と赤坂宿という二つの宿場町があることを知らなければ、そして、この二つの宿場町の間の距離が、他の宿場間に比べて圧倒的に短い(約1700m)という事実を知らなければ とても理解できない
つまり
夏の月が夜空にある時間を 御油から赤坂間の距離にひっかけて その短さを惜しんでいる
という句なんだそうである
昔の旅人にとっちゃ 御油宿と赤坂宿間の距離が短いのは常識だったんだろうけど
今の旅人には 東京〜京都間なんて新幹線であっというまだから 全く知らなくて当たり前
夏の月 新幹線には 追いつけず
で ぼくがなにを言いたかったかと言うと
共通の知識をもっている者同士でないと 意思疎通ができないということ
つまり ぼくとご主人の間は 永遠に理解し合えないのでは ということ
今朝だって
ぼくはもっと美味しいオカズが欲しいから ご飯をたべるのをためらっていたのに
「なんだ いらないんだったら ひきあげるぞ」って さっさと取り上げて行っちゃった
あ〜あ
ぼくの飯 御油より出でて 赤坂や
日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね ワンワン!