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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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チョキの巻

裸の王様美術館


人間は自分たちだけが芸術を理解できるのだと思っている

かの孔子様もおっしっているらしい
素晴らしい芸術を味わえる喜びは人間だけのものであると

でも 違うもんね 
じゃ~ん!
ぼくだって芸術のなんたるかはわかるのだ

とうわけで
デトロイト美術館展が開催されている豊田市美術館に行ってきた
休日だったんで 結構な人が訪れていた
チケットは一般1400円  ちょっと高い
障碍者手帳を持ってる人と75歳以上は無料らしいけど
犬が無料とは書いてない
書いてないけど 犬はいくらとも書いてない

ということで
いつものように人ごみに紛れて コソコソと入館する
整理係のおねえさんもさすがに足元には目が届かない

あるある いっぱい名画がある
ゴヤがある (ゴアはマグマ大使の敵だからね)
ゴッホがある (コッホはコレラ菌を発見したひとだからね)
セザンヌがある (先日離婚した人じゃないからね)

まあそのほかにルノアールやピカソなんかの名作もあってなかなかの品揃え
ぼくはマチスの「けしの花」が一番気に入ったんだけど
どんな絵が好きか嫌いかはみんなの意見が違ってあたりまえ
だって 蓼食う虫身好き好き っていうでしょ

でもね ちょっとこれは違うんじゃないの って思うのが
現代アート っていうやつ

デトロイト美術館展のコーナーから常設展示室のほうに移ってウロウロしていたら
壁一面に大きなベニヤ板が3枚ぶら下げてある
おおきなベニヤ板で1.2m×2.4mくらいのやつが3枚
これが展示作品なんだという

まあ 人それぞれ感性がちがうんで これが芸術だというんだったらしかたがないけど
ベニヤ板が芸術なら 建築現場は芸術の宝庫という事になる
あちこちの建築現場で1400円の入場料をとってもいいことになる

多分 あのベニヤ板を見た観客は ほとんどが あれはないでしょ と思ったに違いない
でも 口には出さない
だって 「現代アートを理解できないやつ」って馬鹿にされちゃうから

特に初デートに誘った相手と来た男はそうなる
だまって壁を見詰めて 腕を組んで 「う~ん なるへそ」とうなる
相手の女の子も 寄り添いながら 「なんとなく わかるような気がするわ」てなことになる

こうなると まさに 「裸の王様」状態
誰もが自分の芸術感覚を馬鹿にされまいとして 芸術を理解できるようなふりをする

その点 ぼくなんか 所詮は犬だから なんと思われてもヘイチャラ
「そりゃーないだろ ワンワン」と大声を上げた というより吠えた
おかげで監視員のおねえさんに見つかって警備員の人に外に放り出されちゃった

でもね あんなものを高いお金を出して展示している美術館側の気が知れないよね
市立美術館で 税金をつかっているわけなので なおさら悪い
きっと あの美術館にも裸の王様がいっぱい住んでいるに違いない

正直言って マチスの絵よりもあのベニヤ板の方が記憶に残っている
記憶に残るものが芸術だといわれるとつらいけどね・・・・


いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!