先日 久しぶりに例の招き猫くんから電話があった
「鉄腕アトムが来ているらしいから 見に行こうよ」
「ウランちゃんは?]
「そこまでは 知らん」
という会話の後
一緒に出かけたのは おかざき世界子ども美術博物館
いたいた 鉄腕アトム
なんて声をかけたらいいんだろう
だって あっちは世界の子供がみんな知ってる正義のヒーロー
ぼくは一介の飼い犬の分際に過ぎない
もう一匹は 訳のわかんない猫だしね
でも いちおう 声をかけてみよう
「ワン!」
「やあ 早ちゃん あれ!ニャンコ先生も一緒なの」
あれ ぼくの名前知ってる
「こんちは アトムくん どうしてぼくたちの事をしってるの?」
「そりゃあ 知ってるよ 犬のくせに文章を書いてるってことぐらい
それに そのニャンコ先生にiPhoneをもらったってことも
そして いつそれを返せっていわれるかビクビクしていることもね」
まずい 招き猫(ほんとはニャンコ先生っていうらしい)に聞かれたくないこともしゃべってる
話をそらさなくっちゃ
「今日はどうして ここに来てるの?」
「いま ここでね【鉄腕アトム放送50周年・映画ブッダ2製作記念「手塚治虫展」】という展覧会をやっててね ぼくはそのお手伝いに来てるんだ」
「お手伝い って何をしてるの?」
「ほら ここで来てくれた人に挨拶してるんだよ こうやって片手を上げてね」
なるほど この催し物の販売促進員になってるわけだ
ようは ちび象サトちゃんとおんなじだね
「ちょっと 一緒に写真でも撮ろうじゃないか」
と 招き猫くんが言うんで みんなで写したスナップがコレ
どう? ぼくも片手を上げれば良かったかなあ
それからアトムくんの案内で館内を見て回った
手塚治虫の生い立ちや マンガやアニメの制作過程 そして特徴などが
原画やスケッチなどを使って ふんだんに展示されている ほんとにいっぱいある
ぼくも招き猫くんも充分に堪能し 楽しんだ
「ありがとう あんまり長居すると営業の邪魔になるといけないんで帰るよ」
「そう 残念だなあ じゃあ今度 ウランも呼んで一緒に遊ぼうよ」
「オッケー ヤッターヤッターヤッターワン」
こんどはウランちゃんにも逢えるんだ
そうだ その時は サトちゃんやサトコちゃんにも声をかけてあげよう
再会を約して館を後にしたぼくたちは 途中でみたらし団子を買い食いしながら帰った
ところで この招き猫くん アトムも名前を知ってたみたいだし
結構 情報通でもあり 顔も広い(確かに見た目も顔が広いが)
それにどういうわけか ぼくに近づいてくる
やはりiPhoneを返して欲しいんだろうか
なんとも不気味な存在ではあるが でもなんとなく【いい奴】
日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね ワンワン!